GrisCirl|mIzukI’s blog

趣味嗜好を雑多にまとめてみたブログ

フルーツタルト

どうも瑞杞です

 

今回はちょっとテイストが違いますが

個人的にはちょっと心にきたお話でも

 

Googleのおすすめ記事みたいなのを

適当に流していた時にたまたま目についた漫画

 

「ありあとっしたー」

「ちゃんとありがとうございましたっていいなさい」

崩れた日本語をパートのおばさんに叱られる大学生の青年

そんな中、不愛想な顔の中年おじさんが

フルーツタルトを一つ買いに来ました

そしてその日以降、毎日閉店間際にフルーツタルトを買っていくおじさん

大学生の青年は好んで買うわけでもないおじさんに対して

少し気に食わない様子でした

 

僕自身も現在は接客業をしているので

少なからず共感できる部分がありました

僕はつねづねエンターテイナーでありたいと思っています

そんなエンターテイナーが一番うれしい瞬間は

人が心から喜んでいる姿を見ることです

 

一枚30円のストレージのカードを2枚と

ずっと握りしめていたのか

ちょっと暖かくなった60円を差し出す男の子

袋に包んで手渡すと笑顔で「ありがとうございます」

と頭を少し下げて去っていく姿を見ると

それまで抱えていたストレスなんかも

すべてどうでもよくなるくらいうれしくなっちゃうんです

 

勿論すべての人間にそれを求めているわけではないですが

興味なさそうで不愛想なお客さんが来ると

ちょっと嫌な気持ちになったりします

きっとこの青年もそんな気持ちだったんだろうなと思いました

 

そんなある日青年はちょっとした意地悪をしてしまいます

ラスト一個のフルーツタルトを自分で買ってしまい

今日も相変わらず閉店間際に来店するおじさんに

「売り切れです」と伝えました

するとそのおじさんは他のケーキを買うわけでもなく

そのままお店を出て行ってしまいます

それから数日、おじさんは一度もお店に顔を出すことはありませんでした

 

少しの罪悪感ともやもやした気持ちを抱いたまま

いつも通りの日常を過ごしていましたが

ある日、例のおじさんとばったり再会します

 

青年はどうしたと思いますか?

いや、あなたならどうしますか?

 

気まずくてその場から逃げてしまいますか?

それとも「実は・・・」と本当のことを話しますか?

 

彼は

自分がした「ちょっとした意地悪」を正直に話しました

そのうえでしっかりと謝罪します

するとおじさんは怒った様子もなく

「もういいんだよ」とつぶやきました

 

おじさんがフルーツタルトを買っていた理由

それは、病気の母親に少しでも親孝行をしたいという理由でした

しかし少年の「ちょっとした意地悪」によって買うことができずに

手ぶらで病室に行ったときに気付きました

もうケーキを食べることもできない母親にケーキを買っていくのは

母親の為ではなく、自分の為なんじゃないのか?と

だからおじさんは

もうお店にフルーツタルトを買いに行くことはなくなったんです

 

お客さんがお店に来る理由は様々です

 

クリスマスに家族と食べるために買いに来るお父さん

彼女の喜ぶ姿が見たくて買いに来る彼氏さん

ひと月頑張った自分へのご褒美に買いにくるお姉さん

そんな幸せな理由ではなく

おじさんのように複雑な気持ちを抱いて買いに来る人もいるんですね

当たり前かもしれませんが

こういったことって、つい忘れてしまいますよね

 

泣きながら自分の母親のことを語るおじさん

その話に真摯に向き合う青年

なにか思うところがあったのでしょうか?

それ以降、青年は「ありがとうございました」

とお客さんを送り出すようになりました

 

 

あなたが生まれた日を誕生日って呼びますよね

でも、それはあなたの周りの人だけなんです

 

ある人からすれば何でもない一日で

また、ある人からすれば大切な人の命日かもしれません

 

でも、あなたやあなたの周りの人は楽しいムードに包まれて

一方で泣いている人がいるなんて想像もしません

それでいいんです

ただ、その事実を思い出すことが大切なんです

きっと

 

それが視野を広げる

世界を広げるってことなんでしょうね

 

まだまだ日々勉強なんだなって実感しました

気になった方は読んでみてはいかがでしょうか?

 

『ケーキ屋バイトの青年とお客の中年おじさんがささやかに交流する漫画』おくら(@okura_yp)

 

以上。

それじゃ、またね。

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